これから家を建てようと検討している方は、今一度、表札についてじっくり考えてみてはいかがでしょう。
表札は名前を掲げるだけではく、その家の顔、つまり自分の分身をそこに取り付けることでもあるのです。
素材選びから設置場所、またその際の注意点などについてしっかりと熟知する必要があります。
では表札についての基本的な知識をご紹介していきますので、最後までご覧ください。
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弊社へのお問い合わせはこちら不動産購入後に設置する表札の種類と特徴について
不動産を購入したとき、まず初めの楽しみとして表札選びがありますが、実際探してみると種類も多くどれにしようか迷ってしまうものです。
さらに一度取り付けてしまうと、ほとんどの場合それをそのまま使い続けていくことになるため、失敗のないよう慎重に選ぶ必要があります。
では基本的な知識である種類、つまりどういった素材でできているのかということと、その素材ごとの特徴などについてみていきましょう。
まず天然石ですが主に大理石と御影石が使われ、大理石は豊富な色合いとダイナミックな模様、御影石は耐久性の高さがそれぞれの特徴となっています。
天然石のものは重厚で高級な感じを持つうえ、漢字との相性も良い反面、重量があるため落下しないよう取り付けには十分な注意が必要です。
次はアクリルで、これはプラスチックの一種で、その透明度の高さからプラスチックの女王とも呼ばれ、耐熱性があり加工もしやすい素材です。
アクリルはマンションなど集合住宅で使われることが多く、ガラスと違い割れても飛び散らない安全性を持ちますが、黄ばみなどの劣化が出ることがあります。
またタイルもよく使われる素材で、特徴としては焼き物ならではの落ち着いた色調と味わいを持ち、有田焼や備前焼など有名な窯元のものも好まれます。
そして金属製の表札ですが、素材としてはステンレスや真鍮、最近ではチタンも人気で、どちらかと言えば洋風のモダンな建物との相性が良いようです。
金属製の特徴は、耐久性の高さと加工のしやすさで、そのため文字だけを切り取ったタイプのものも人気で、ただ錆がつくことがあるため手入れは怠らないようにしましょう。
ほかにもガラス製も根強い人気を保っていて、メリットとしては劣化がほぼ見られないということとデザインの豊富さがあり、逆にデメリットは衝撃に弱いということです。
最後にご紹介するのは木材で、これらの素材が使われる以前から日本家屋の表札として使われてきた優れた素材で日本人にはもっともなじみがあるものでしょう。
この素材の特徴は、和風家屋から洋風のモダンな家屋までどんなスタイルの建物であってもマッチするということで、経年により重厚な味わいが出てくるところも魅力です。
表札を設置するにはどの場所が良いのか
表札を購入する前に、その取り付け場所を決めておくことで大きさやデザイン、素材などを決めやすくなり、また取り付け後のイメージもわきやすくなります。
また設置するところについて、作法のような決まり事があるように思われがちですが、実際のところそういったルールはなく、好きな場所に取り付ければ良いのです。
ただそれでも表札はその家の顔とも言えるもので、やはり来客があった際に誰の家なのか一目瞭然でわかる位置に取り付けるのが好ましいです。
来客などの訪問者から見えやすい位置として、まず思い浮かぶのが玄関で、この場合は玄関に向かって右側に取り付けるのが通常とされます。
もちろん玄関の形状や構造に合わせて取り付ければ、左側でも玄関扉のうえであっても問題はなく、まずはわかりやすさを第一に考えて設置しましょう。
次に門柱がない場合や玄関周りにスペースがないといったケースでは、ポストを玄関扉に取り付け、そこに表札を設置するという方法もあります。
ポストを利用するのは主に郵便配達時であるため、その郵便配達の方にすぐわかる位置であれば、玄関扉でなくとも、玄関横の壁であっても構いません。
玄関周りにポストを取り付けることに抵抗がある場合は、表札とインターホン、ポストが一体となった門柱を設置するのも一つの案です。
機能門柱は塀がない場合に敷地境界線を示せ、防犯面での役割もあるというメリットも持ち、デザインも豊富なため表札と併せてまさに家の顔となるものです。
また敷地境界線から玄関までのアプローチが長い家や、敷地内に他人を入れたくない方は、表札の設置場所を門扉を支える門柱にするとそこが誰の家なのかわかりやすくなります。
ただそれは逆に言うと、見ず知らずの通行人にも自分の名前をさらけ出すことになるため、プライバシーの観点から少し嫌がる方もいます。
表札を設置する際の注意点について
マンションなどの集合住宅であれば、表札の位置はあらかじめ決められているため、自分で設置場所を変えることは難しいです。
しかし戸建て住宅であればその位置設置は自由に決められますが、実際はどこでも良いというわけでなく、ある程度理にかなった場所でなければいけません。
一般的には敷地境界線にある門扉の外に取り付けられ、これよりも内側であれば来客が名前を確認するために、敷地内へ入ってくることになります。
来客からすれば他人の敷地内に勝手に侵入するのは嫌でしょうし、プライバシーや防犯の面からもできるだけ道路側から名前を確認できるほうが良いでしょう。
門扉の外に設置する場合は、ほとんどの場合門柱への取り付けとなり、右側でも左側でもどちらでも構いませんが、ポスト機能が付いていれば玄関に近いほうが便利です。
門柱は基本的に門の両脇に2本ありますが、最近では機能門柱のように1本だけで独立したタイプのものもあり、その素材も多様です。
機能的な門柱はデザインがおしゃれなものが多いのですが、シンプルでコンパクトなものの場合、表札の設置スペースが取れないこともあるため、その点は気を付けてください。
次にポストに取り付ける場合についてですが、簡単に設置できる反面、剥がれやすいためしっかりと固定することが重要なポイントとなります。
ポストが玄関周りにあれば、郵便物がくるたびに家のなかにその投函されたときの音が響くことがあり、気になるのであれば、中にクッション材を敷いておくと良いでしょう。
また玄関の扉に設置する方もいますが、扉は頻繁に開閉するもので、そこに取り付けるとその振動や衝撃により取れることがあります。
それでも取り付けスペースがないなど、どうしても玄関扉に設置しなければいけない場合は、接着剤ではなく数か所をネジ止めして、しっかり固定してください。
その際、素材にも気を付ける必要があり、天然石や鉄などの重い素材ではなく、木材やアルミ、アクリルなど軽いものを選ぶようにしましょう。
その素材に関しての注意点ですが、たとえば金属製のものであれば雨が当たりにくいところに設置するなど、その素材の特徴に合った設置場所を選ぶことも重要です。
そして設置する高さについては、男女問わず正面から見えやすい高さとして、一般的に160cmが目安とされているため、なるべくその高さに合わせることを意識しましょう。
まとめ
表札はその家に誰が住んでいるのかを示すものであると同時に、その人の個性が表れるものでもあります。
最近ではプライバシー保護の面から、住所だけを記載したものや、英語表記で故意に読みにくくしているものもあり、選択肢がさらに広がっています。
それらをトータル的に考えて、自分の家に合った表札を選んでください。
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