購入した中古マンションをリノベーションして、理想の住まいに造り変えたいとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、マンションを購入後にリノベーションする魅力と費用相場についてご紹介します。
リノベーションすることで生じるデメリットもお伝えしますので、工事の発注前にぜひお読みください。
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弊社へのお問い合わせはこちら購入した中古マンションをリノベーションする魅力とは?
リノベーションは、改修工事により物件の価値を高めることであり、壁紙などを交換するリフォームよりも大規模な工事になります。
間取りの変更などもおこなうため、自分好みにカスタマイズし、別物に造り変えて魅力を高めることも可能です。
中古物件の内部がすべて新品に入れ替わる点が魅力!
リノベーションでは、取り付けてある設備の入れ替えもおこなうことから、住戸内の設備をすべて新品に取り換えることもできます。
旧式の製品は、エネルギー効率が低いものも多く、機能も充実していません。
そこで、取り付けてある設備の入れ替えにより、電力消費量の低減など地球環境にやさしい生活へと変更でき、高機能の製品などの夢がかないます。
注意したいのは、工事の対象は専有部分だけであり、共有スペースに関しては、一切工事ができない点です。
エントランスホールから専有部分までは、使いにくい部分があっても手をくわえることはできません。
新築よりも低予算で理想の住まいが手に入る?
新築分譲マンションは、建設資材の高騰と人手や原材料不足の影響による供給量の減少にともない、販売価格は上昇傾向です。
株式会社東京カンテイの「マンション・一戸建て住宅データ白書2022(速報値)」では、首都圏の新築マンションは平均価格が6,341万円になっています。
一方、中古物件は4,087万円、上昇率は10.0%になっており、新築の前年比6.5%よりも高い伸び率です。
価格の上昇は続いているとはいえ、約2,200万円の違いがあり、リノベーション工事に費用をかけても、新築物件よりも総費用を安くできます。
また、中古マンションは供給量が多いことから、バリエーションが豊富にあり、好みの物件が見つかりやすい点も新築にはない魅力です。
カスタマイズによるオンリーワン!
リノベーションの魅力は、間取りの変更などの大規模工事によるオンリーワンの創造です。
使い勝手を良くする、デザイン性を高めるなど住戸内をカスタマイズすることで、同じ建物内の物件でありながら、他とは異なる住まいを手にできます。
素材や建具など、細部にまでこだわることにより、ご自身の世界や価値観の表現も可能です。
中古マンションのリノベーションにかかる費用相場と内訳
リノベーションの費用相場を前もって知っておくと、工事を依頼するときの目安になるうえ、資金計画の立案も容易になります。
工事にかかる費用の内訳や影響するポイントを把握することで、施工内容を考える一助にできる点がメリットです。
マンションのリノベーション費用に影響を与えるポイントとは?
施工する面積が広ければ、変更する設備や投入する資材も多くなることから、費用を押し上げるポイントになります。
さらに、集合住宅内の工事であることも、影響を与えるポイントです。
資材の搬入や廃棄物の搬出などの経路がエントランスだけになることで、高層階になるほど運搬にかかる時間がかかるため、高額になります。
物件内への影響を少なくするための養生作業など、人件費も増えるばかりです。
また、間取りの変更の他、導入する設備が多い場合や高額な製品の利用も、工事費用に多大な影響を与えます。
その他、人件費や材料費など、地域による違いも費用に影響をおよぼすポイントです。
リノベーションにかかる費用の内訳は?
大きく分けて、作業員の人件費と建築資材や導入する設備、デザインなどの設計関係などになります。
工事は、現場の解体に始まり、給排水設備や電気設備、大工作業や左官工事などさまざまです。
それぞれ専門性の高い作業であり、資格や許可を持っていないと施工できないことから専門の会社に依頼しておこないます。
昨今の建設関係の人手不足の影響もあり、人件費が内訳に占める割合は高くなりがちです。
同様に、建設資材も高値傾向にあり、導入する機器も供給が追い付かないなど、人件費に次いで占める割合が大きくなる要因になっています。
手掛ける会社によって費用は異なる?
新築工事と同じように、大手が手掛ける場合と工務店がおこなう工事は、価格が異なります。
同じ工事を依頼しても、全国規模の会社に依頼すると900万円かかる工事が、工務店になると600万円で対応可能です。
また、工事費用が安くなるようにアイデアを提供する会社もあれば、高額な製品や大規模工事を提案する企業もあります。
フルリノベーションは、600万~1,800万円と価格の幅も広いことから、本当に必要な工事なのかを考えることも重要です。
マンションをリノベーションする前に知っておきたいデメリット
中古マンションのリノベーションは、築年数が経過している点がデメリットです。
どのような困りごとがあるのかを事前にリサーチしておくと、工期の短縮と費用の圧縮に効果を発揮します。
リノベーション工事以外の費用がかかる?
中古マンションを購入しても工事が完了するまで居住できないため、賃貸物件の利用や住み替えを遅くするなど、2軒分の費用が必要です。
さらに、住宅ローンは物件の購入用であり、リノベーション工事の支払いには利用できません。
新たにリフォームローンを契約しなければなりませんし、通常、住宅ローンよりも金利設定が高くなっている点もデメリットです。
工事の見積もりだけではなく、工事期間中の住まいや2つのローンへの対応などを組み込んだ資金計画を立案するようにしましょう。
マンションの築年数が経過しているため新築同様にならない?
築年数が経過したマンションは、基本的な設備が古いままです。
使用電力の契約容量が少ない物件が多く、家電製品を同時に使用すると、容量オーバーになりかねません。
また、壁の内側の断熱材が現在よりも効果が劣ることから、断熱効果が低く、光熱費が予想以上に高額になる可能性もあります。
電力の契約容量や断熱材は、メンテナンスや大規模改修工事を適切におこなっている物件であっても、更新できない設備です。
一方、給排水設備や換気設備、外壁など、適切な頻度でメンテナンスを実施していれば、築年数と関係なく良好な物件もあります。
購入前に、設備のメンテナンスに関する情報を確認することが大切です。
リノベーションすることで耐震基準を満たさなくなる?
1981年以前に建築したマンションは耐震基準を満たしていないため、購入後に補強工事をおこなっても、建物全体の強度を高めることは困難です。
現在の耐震基準に適合したマンションであっても、大がかりな間取り変更により、強度が下がる可能性もあります。
そこで、デザインを相談するときは、工事による強度などへの影響を必ず確認しましょう。
また、どんなに希望しても、強度や梁の位置など構造に関係する部分、給排水管の位置にかかわる変更はできません。
デザインにこだわり過ぎず、安全で住み心地の良い家を目指しましょう。
まとめ
購入した中古マンションをリノベーションすると、間取りのカスタマイズなどにより、住み心地をよくすることができます。
しかし、工事によって耐震基準を満たさなくなるなどのデメリットも否定できません。
事前に費用相場やリフォームローンの金利を調べるなどして資金計画を立案し、オンリーワンの我が家を目指しましょう。
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