リノベーションする目的で古民家を購入したい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、古民家の良さやリノベーションすることで魅力を高める楽しさをご紹介します。
リノベーションにかかる費用や、節約するために活用できる補助金制度もお伝えしますので、古民家の購入や工事計画を立案する前に、参考にしてみてください。
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古民家リノベーション!魅力は素材の温もりと独特の雰囲気
古民家とは、昭和初期、第二次世界大戦以前に建築した住宅であり、築年数80年以上の物件の総称として定着しています。
現存する建物は、現代では入手できない天然素材を使用しており、解体してしまうのはもったいないものばかりです。
古民家の持つ良さとは?
古民家は、昭和初期までの木造建築であり、古いものは江戸時代のものもあります。
その土地の気候風土に適した工夫が各所に施してあるなど、生活に根差している点も魅力です。
柱や梁に地元の木材を使用し、壁は竹と土を使った土壁に漆喰などで重ね塗りした様式を建築当時のまま残しています。
高い天井やむき出しの梁材、深い庇、玄関から水回りの土間など、冬の寒さより夏の暑さをしのぐことを重視した造りです。
天然素材にほとんど手を加えずそのまま使用しているため、自然の持つ温かみを体感できる構造になっています。
欄間や建具には指物細工を取り入れ、襖を取り払うと大広間に変わる利便性の高さなど、普段の暮らしを快適に過ごせる建物です。
リノベーションにより古民家を再生する魅力とは?
古民家の材料は、建物に近い場所で育った材木を使用しており、樹齢100年のヒノキなども珍しくありません。
大黒柱や通し柱など、現在では入手困難な太い木材を使用しており、筋交いの本数も多いことから、壁が少ない構造でも強度は十分です。
耐震基準のない時代に建築した住宅ですが、幾多の地震や台風に耐えてきており、補強する必要はありません。
リノベーションは、現在の暮らしにマッチした建物にする目的でおこないます。
お風呂やトイレを新しくする他、キッチンの動線の工夫や冬の寒さをやわらげる暖房設備の導入など暮らしやすさを重視した工事が中心です。
外観や建具などを活用し、畳からフローリングに変更するなど、和モダンな住まいを目指すためのリノベーションにします。
古民家は購入や維持費がかからないのも魅力?
一般的に、建物は築年数が経過すると価値が低下して、販売価格が安くなります。
そのため、安く購入できるうえ、固定資産税もほとんどかかりません。
地域によっては土地代だけで購入できることもあり、リノベーション費用だけを準備するだけになるのも魅力です。
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古民家をリノベーションするときにかかる費用相場は?
古民家は、物件ごとに状態が異なるため、リノベーションするときの費用相場は、あくまでも目安です。
建物は、旧耐震基準を満たしていないため、強度は十分あっても、現在の耐震基準に適合するには、費用がかさみます。
実例もご紹介しますので、参考にしてみてください。
古民家をリノベーションするときの費用相場は?
古民家は、柱や基礎部分などはそのまま利用できますが、その他は劣化や損傷があって使えない他、現在の暮らしには適合しないため取り壊すのが一般的です。
再構築するスケルトン工法が定着しており、このとき、現在の耐震基準をクリアするための耐震工事や断熱補強をおこないます。
耐震工事だけでも150~200万円以上、断熱性能を高めるためには300万円くらいは必要です。
そのため、家1件にかかる費用は、少なく見積もっても20坪で1,400~1,800万円、60坪では3,200~4,200万円が相場になります。
大規模リノベーションで現代風にアレンジ
築年数200年超の昔ながらの家は、広すぎて未利用になっている部屋もあり、3,300万円かかりましたが、減築に成功した事例です。
別棟になっていたキッチンやトイレを母屋に移すことと、減築をメインにおこなっています。
母屋では、キッチンは対面式LDKにするなど、現代風のレイアウトを取り入れ、使いやすさを重視したのがポイントです。
間取り変更や外壁工事などもおこなった結果、2世帯6人家族に適した住まいが、3か月で完成しました。
この他、段差の多い築年数120年の民家をバリアフリー化したリノベーションは、3,750万円かかりましたが、80日で完成した事例もあります。
少ない費用で実践した小規模なリノベーションをご紹介
築100年以上の古民家を、屋根瓦の葺き替えと外壁の塗り替えだけにした事例は、900万円で完成しました。
柱や外壁の損傷がなかったこともあり、間取り変更や設備の更新などは必要なかったのが費用を少なくできた理由です。
水回りだけの工事をおこなった事例では、890万円で築年数100年超の物件を再生できました。
設備を更新するとともに、キッチンを一人暮らし向けダイニングに変更しただけで、使い勝手を格段に向上できた工事です。
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古民家リノベーションに活用したい補助金制度を紹介
古民家のリノベーションでは、費用が高額になると思うような工事ができません。
そこで、補助金制度を活用すると、少ない費用で耐震性能や断熱性の向上も可能です。
古民家再生を目的とした補助金とは?
再生工事を一括で対応する補助金制度はなく、耐震性能の向上や省エネ化、バリアフリー化など別々になっています。
自治体ごとの補助金制度がありますが、利用条件の確認が必要です。
また、補助金以外に減税制度もあります。
購入したときの不動産取得税や登記する際の登録免許税などは、条件付きですが減税措置の対象です。
親族の所有する物件を譲り受けたときやリノベーション代金は、贈与税が非課税になる措置もあるため、親族間で相談してみましょう。
耐震補強や省エネは補助金制度を活用すべき工事
耐震補強は、耐震性能の診断とその結果に基づく計画の立案、補強工事の3段階があり、どの場面でも補助金制度が利用できます。
なかでも、計画の立案は費用の3分の2、補強工事は100万円が受け取れる目安です。
省エネ工事に対する補助金は、断熱性能を向上する工事とシステムの導入による光熱費を削減する工事の2種類があります。
断熱性能の向上では、断熱効果の高い高性能建材を使用する工事が対象です。
光熱費を削減するシステムは、太陽光発電システムの他、家庭用蓄熱設備や熱交換型換気設備に対応しています。
補助金制度は毎年支援内容が変わり、予定した枠を使い切ると年度途中でも打ち切りになってしまいます。
必ず年度当初に確認し、早期に手続きをおこないましょう。
また、耐震補強工事も省エネ工事も、手続きをおこなわなければ受け取れないこともあるため、必要書類を揃えて期限内に手続きを済ませることもポイントです。
バリアフリー化は高齢者向けの制度
高齢者がお住まいの物件を、バリアフリー化する改修工事を対象とした補助金制度もあります。
介護認定を受けた方限定の制度ですが、スロープや手すりの取り付けなどが対象です。
工事をおこなう前に申請しなければならないため、担当のケアマネジャーさんから話があったときは、申し込みましょう。
この他、高齢者向けの住宅リフォーム工事を支援する制度は自治体で異なるため、確認してから工事に取り掛かるようにします。
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まとめ
古民家は、昭和初期までに建築した物件であり、今では入手困難な天然素材をふんだんに使用した温もりが魅力です。
リノベーションすると利用できる物件も多くありますが、耐震補強に高額な費用がかかります。
補助金制度を活用すると費用を安くできるため、工事に取り掛かる前に利用条件などを確認するのがポイントです。
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