一戸建てや注文住宅の購入を検討している方は、キッチンの床下収納のメリットやデメリットが気になるのではないでしょうか。
キッチンは食料品のストックや調理器具など収納する物が多いので、家の面積や物の量によってはメリットが多いです。
今回は、キッチンの床下収納の種類や設置するメリット、利用するときの注意点についてご紹介します。
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キッチンの床下収納とはどんなもの?
まずはキッチンの床下収納とはなにか、種類や設置費用についてご紹介します。
「何を入れるか」「どのように使うか」をイメージし、予算との兼ね合いで設置するかどうかを判断すると良いでしょう。
キッチンの床下収納とは?
床下収納とは、建物の床の下につくられた収納スペースのことです。
建築基準法によって、建物は地面から床まで45㎝以上の高さを確保する必要があり、床下の空いたスペースを活用するために誕生したのが床下収納です。
床下収納の歴史は古く、明治時代から使われていたことをご存じでしょうか。
床下は温度が低く暗いため、当時はぬか漬けなどの保存食やお酒などを保管する冷暗所として活用されていました。
現在は、おもに食料品の買い置きや、使用頻度が低いキッチンアイテムなどを収納する場所として使われることが多いでしょう。
床下収納はキッチンだけでなく、洗面所や和室、ウォークインクローゼット、リビングなどに設置されるのが一般的です。
家の構造や配管の位置を計算して、弊害がない場所であれば設置することが可能です。
ご自身の持ち物の量を把握し床下収納を必要な場所に設置すると、収納容量が増え整理整頓がしやすい家になるでしょう。
キッチンの床下収納の種類について
キッチンの床下収納は大きく2つのタイプがあるので、それぞれの特徴を理解し採用する種類を見極めましょう。
固定タイプ
固定タイプとは床下に収納ボックスが設置されているタイプで、収納ボックスは浅いものや深いものなど異なる高さの規格があります。
ふたに関しても、外せるタイプや扉タイプ、自立タイプなど種類があるので、好みのものを選びましょう。
ふたが外れるタイプは物の出し入れや中の整理がしやすいメリットがあり、自立タイプは軽い力で簡単に開閉できる点がメリットです。
選択肢が幅広いので、重視する条件を吟味して選びましょう。
スライド収納タイプ
スライド収納タイプとは、複数の収納ボックスが連結し、ボックス自体がスライドする種類で、開口部は1か所でありながら広い収納スペースが確保できます。
大きいものだと、通常の床下収納の2〜3倍の収納が可能です。
床下に広いスペースが必要なので、構造や設置場所を考慮する必要があるでしょう。
キッチンの床下収納の設置にかかる費用について
キッチンの床下収納を設置するには、本体価格と取り付け工事の費用がかかります。
本体価格の目安としては、幅600㎜・容量110ℓだと1〜2万円、幅1200㎜・容量220ℓだと2〜4万円ほどです。
本体価格にプラスして施工代金が3〜5万円かかるので、総額4〜9万円の予算を組んでおきましょう。
種類やオプション機能によっても費用が変わりますが、ふたがはずれる固定タイプが比較的リーズナブルです。
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キッチンに床下収納を設置するメリットとデメリットとは
続いて、キッチンに床下収納を設置するメリットとデメリットについてご紹介します。
デッドスペースを有効活用できる
キッチンの床下収納の大きなメリットは、住空間の広さを変えずに収納場所を増やせることでしょう。
パントリーや食器棚を設置する場合はその分生活スペースが圧迫されますが、床下収納であれば住空間を狭めることはありません。
狭小住宅や、できるだけ広い住空間を確保したい方におすすめです。
また床下収納はふたをしてしまえば存在がわからないので、生活感が出やすいキッチンでもすっきりとした空間を保ちやすいことがメリットでしょう。
ただしデメリットとして、中に入れたものをしっかりと管理しておかないと、食材を無駄にしたり、ストックを必要以上に増やしてしまったりするので、注意が必要です。
食品のロスや無駄な買い物をしないために、定期的に中身を確認しましょう。
床下点検口として使える
床下収納は、床下点検口としても活用できるメリットがあります。
点検口とは、床下や天井裏など普段生活しているときには見えない部分に問題が発生していないかを確認する開口部です。
長く安全に暮らすために、一戸建てには床下点検口を設置しましょう。
床下収納は収納ボックスを外すと床下の状態が確認でき、床下点検口としての機能も兼ね備えているので、一石二鳥ではないでしょうか。
定期的に床下を確認することで、水漏れやシロアリ被害に遭っていないかをチェックできます。
湿気が溜まりやすい
キッチンに床下収納を設置するデメリットとして、床下は湿気が溜まりやすいことがあげられます。
保管する食品によってはカビが発生しやすいため、注意しましょう。
夏場や梅雨時期はとくに、部屋の温度や湿度はエアコンやサーキュレーターで管理していても、床下収納は環境が異なるのでこまやかな管理が必要です。
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キッチンの床下収納を利用するときの注意点について
キッチンの床下収納を利用するときは、注意点を踏まえて活用することが大切です。
床下収納の性質により、収納に適しているものとそうでないものがあります。
キッチンの床下収納を上手に活用するために、注意点を確認していきましょう。
注意点①湿気対策をおこなう
床下のスペースは1年を通して涼しいという特徴がありますが、湿気が溜まりやすく湿度を抑える対策が必要です。
湿気はにおいやカビの原因になるため、ボックス内を湿度が高すぎない清潔な状態を保ちましょう。
湿気対策として、以下の方法をおすすめします。
●除湿剤を入れる
●空気の通り道を作るために、物を入れすぎない
●定期的に収納ボックスを取り出す
湿気が溜まりやすいことを考慮して、パンなどのカビが生えやすい食品の保管は避けるなど、入れるものに工夫すると良いでしょう。
キッチンペーパーやビニール袋、開封していない飲料水や調味料などの保管に向いています。
半年に1度などタイミングを決めて収納ボックスを取り出し、賞味期限の確認や掃除をする機会を設けましょう。
注意点②ホコリが溜まりやすい
床下収納は構造上、ホコリが溜まりやすいことが注意点の2つ目です。
床下収納には取手や扉の枠などの部品があり、わずかながら段差が生じます。
そのため、段差の隙間にホコリが溜まったり、床下収納を開けたときにホコリが中に落ちたりするので注意しましょう。
ホコリは不衛生なだけでなく、カビの原因になり家の傷みにつながるので、掃除を忘れずにおこないましょう。
注意点③重たい物の収納は不向き
床下収納は床にかがみこんだ体勢で物を出し入れするので、重い物の収納には不向きです。
無理に入れようとすると腰や背中に負荷がかかり、ぎっくり腰など体を痛める原因になるので、注意点として覚えておきましょう。
また、収納ボックスの本体はプラスチックでできていることが一般的なので、耐荷重をオーバーすると損傷の原因になります。
使い始めるときは取り扱い説明書を確認して、どのくらいの物が入れられるかを把握しておくと良いでしょう。
軽くて容量が大きいものの収納に活用することがおすすめです。
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まとめ
キッチンは調理器具や食品ストックなど物が多く、景観が整わないとお悩みの方は多いでしょう。
キッチンの床下収納は床下のスペースを有効活用でき、収納場所が増える便利な設備です。
湿気やカビ対策、定期的な掃除を心がけて、上手に活用しましょう。
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