長ければ35年もの期間で返済していく住宅ローンでは、さまざまな要因が失敗をもたらし、返済に困窮するような事態を作り出しかねません。
何が失敗の要因となるのか、借り方から借りる前・借りた後の3つのパターンに分けて、それぞれの要因と対策を解説します。
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住宅ローンで失敗した!こんな借り方は要注意!
融資の審査は通過したけれど、借り方がライフプランに合わずに返済に困る事態に陥ってしまうケースがあると知っていますか?
長い返済期間!定年後の返済に困窮するリスク
住宅ローンは最長35年間で返済計画を組めるため、長い人生でゆっくりと負担なく返済していけば良いと誰もが考えています。
しかし、35年もの長い時間はライフステージが変化するのに十分すぎるため、目先の返済額の低さだけで選んでしまうのは失敗のもとです。
たとえば、現在35歳で最長の35年ローンを組む借り方では、完済する年齢は70歳を迎えており、その間にほとんどの企業が設ける定年退職の年齢を超えてしまいます。
定期的な収入が見込める間は気になりませんが、定年退職を迎えたあとの収入を得る手段がなければ、残り5年間の返済に苦慮する未来が待っているでしょう。
空前の低金利時代でも?安易な金利選びはリスクが高い
現在の日本は空前の低金利時代で、住宅ローンを組むほとんどの方が固定金利よりも低い変動金利を選んでいる状況です。
しかし、世界情勢の変動によってどのように今後金利が変動するか誰にもわからず、すでに各金融機関で金利上昇の傾向が見られています。
今後、急激に金利が高くなってしまうと、その瞬間から返済が困難となり、返済の目処が立たなくなる状況に陥るかもしれません。
ボーナス返済を当てにしすぎた!頼りすぎは禁物
年に一度のボーナスを当てに返済計画を立てる借り方も、住宅ローンで失敗する要因の1つであるため、注意が必要です。
ボーナスの額面は毎年決まった金額ではなく、企業によってさまざまなルールが定められており、その年の業績によってボーナスの金額が変動する企業がほとんどでしょう。
まとめて大きな金額を返済できるボーナス返済ですが、返済計画の主軸となるような計画を立てていると、手痛い失敗となる可能性があります。
できる対策は?ライフプランを考慮した返済計画
住宅ローンに失敗しない借り方は、変動するライフプランを考慮した長期的な返済計画を立て、返済期間や金利、ボーナス返済の有無などに余裕を持たせるのが良いでしょう。
最初から収入のギリギリまで返済額を設定してしまうと、何かあればすぐに返済に困窮してしまうため、余裕のある返済計画が必要です。
ボーナス返済に頼らず、しっかりと金利タイプを見比べて自分に合ったローンを選ぶのが、失敗の少ない住宅ローン選びを可能にします。
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住宅ローンを借りる前の失敗!気を付ける点はどこにある?
住宅ローンを借りる前の失敗!気を付ける点はどこにある?
車のローンを忘れていた!希望額まで借りられない!
金融機関では審査の際に現在組んでいるそのほかのローンについても詳しく確認するため、収入に対する返済負担率が高いと、審査に通過しにくくなったり、希望額まで届かなかったりするケースがあります。
借りる前には、ほかにローンを組んでいないか、返済額は住宅ローンを合計しても余裕を持って返済できる金額かを確認するのが大切です。
クレジットカードで過去に滞納履歴がある!
何年も前のクレジットカードの滞納など、本人は覚えていなくても個人信用情報にしっかりと履歴が残されています。
個人信用情報とは、銀行・カード・消費者金融の3つの機関が借り入れや滞納などのデータを登録している情報です。
クレジットカードの滞納情報は5〜7年ほど残されるため、その期間に滞納履歴や債務整理をおこなった履歴が複数あると融資審査を通過するのは難しいでしょう。
諸経費は意外とかかる!失念しやすい費用!
住宅ローンは月々の返済額に意識が向きがちですが、ローンを組む際にもさまざまな諸経費がかかるため、ある程度の資金を用意する必要があります。
なかでも融資手数料は融資額の約2.2%の金額となるため、3,000万円を借りた場合には66万円がかかる計算です。
そのほかにも火災保険料や登録免許税など、十数万円以上の金額がかかる項目がいくつもあり、借りる前に必要な費用だけで100万円ほど必要になるケースもあります。
できる対策は?世帯全体の収入と支出を把握する
住宅ローンを借りる前にできる対策は、融資の審査に通過しにくい要因がないか、ローンを組むために必要な細々とした諸経費の金額はいくらか確認しておくのが良いでしょう。
さらに、世帯全体の収入と支出が現在どのくらいの割合を占めているかを把握しておけば、借りる前から困る状況には陥りにくくなります。
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住宅ローンを借りた後の注意点!失敗はこんなところにも!
無事に審査を通過して住宅ローンを借りた後からでも、ちょっとした知識の欠如やライフプランの変化によって失敗するかもしれません。
ペアローンによくある失敗!借りたあとで退職!
単独ではなく夫婦がそれぞれローンを組むペアローンでは、妻の妊娠による退職で、返済が滞ってしまう失敗ケースが見られます。
育児休暇を申請しての一時的な退職だったとしても、出産から数年かかる育児期間は世帯全体の収入が低下するのは避けられません。
一方の返済が滞ればもう一方に返済義務が生じるため、出産や育児にお金がかかる時期に、返済の負担まで増してしまうでしょう。
確定申告をし忘れた!節税チャンスの見逃し!
企業に勤めている方のなかには、年度末の確定申告をおこなった経験がない方もいらっしゃいますが、住宅ローン控除を受け忘れてしまうのは手痛い失敗です。
源泉徴収はほとんどの手続きを企業がおこないますが、確定申告は自分が申請をしなければ税の優遇措置を受けられません。
住宅ローン控除はサラリーマンにとって大きな税控除の1つのため、借りた後には毎年手続きをおこなったほうがお得です。
メリットもあるけれど損もある?繰り上げ返済のしすぎ
繰り上げ返済は長い返済期間を短縮し、最終的な総返済額を減らすメリットがありますが、やりすぎてしまうと逆効果となるかもしれません。
早々に返済を終わらせるのはメリットですが、そのために返済額を増やしすぎると、自由に動かせる資金を減らす結果となってしまいます。
いざというときの資金や日々の娯楽費用を削ってまで繰り上げ返済して、生活の質や家族との楽しみまで減らして良いのか、バランスを考えなくてはなりません。
できる対策は?利用できる制度・無理のないライフプラン
借りた後には、無理のないライフプランを立てたり、変化に応じてライフプランを変える臨機応変さを持っておいたりするのが良いでしょう。
ライフプランはそのときの状況によっても、個人の気持ちによっても、いくらでも変わる可能性を秘めています。
また、利用できる制度は何があるのか、事前に制度の内容や適用するための要件を調べて、申請する際に困らないようにしておくのも大切です。
単独ローンでもペアローンでも、いつまでも健康でいられるかはわからないため、いざというときへの備えはしておくべきでしょう。
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まとめ
住宅ローンで失敗するほとんどが、思い込みと知識不足から引き起こされているため、正しい知識を覚えるのが失敗を減らすのに有効な方法です。
どんな対策が必要かは個々の事情によるため、借り方・借りる前・借りた後のそれぞれのパターンで自分のライフプランと照らし合わせてみましょう。
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