土間と聞くと日本の古い住宅を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、近年リノベーションで土間を取り入れる方が増加しています。
上手に土間を取り入れることで空間の利便性が高まり、住み心地が豊かになるでしょう。
この記事では土間とはなにか、メリットとデメリットについてご紹介します。
現実的に取り入れられるかどうかを左右する費用相場についても見ていきましょう。
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リノベーションの際に知っておこう!土間とは?
マイホームをリノベーションする方は先入観にとらわれず、これからの暮らしが豊かになるように間取りを考えることをおすすめします。
今の家に土間がなかったとしてもリノベーションで土間をつくることは可能なので、ぜひ検討してみましょう。
土間とはなにか概要をご紹介します。
土間とは
土間とは屋内に設けられたスペースでありながら、土足で出入りする空間です。
かつての日本の住居には玄関から居室までの間に土間があり、台所や水回りのスペースとして活用されていました。
土間の歴史を辿ると縄文時代まで遡り、竪穴式住居で土間が設けられていたことが始まりだと言われています。
その後、江戸時代や明治時代にも土間文化は受け継がれますが、昭和時代に西洋の文化が一般の住宅に浸透したことによって土間が存在する住居は減少してきました。
玄関で靴を脱ぎ、玄関から先は靴を履かずに生活する形式が主流となりました。
しかし近年、住宅が多様化し土間を取り入れた設計が再び注目されています。
土間とは外と内をつなぐ中間的な面があり、現代の住宅では柔軟に使えるスペースとして再び人気を集めています。
土間を活用することで家の機能性が高まるでしょう。
土間の役割
土間とは、「玄関」「ガレージ」「多目的スペース」として使われることが主流です。
ご家庭や生活習慣によって自由に活用できるのが土間の特徴であり、魅力だと言えるでしょう。
小さなお子さまがいるご家庭は、玄関スペースに土間を設けることで利便性が高まります。
ベビーカーや外遊び用の玩具など外出先で使うものを整理でき、出し入れがしやすいので重宝するでしょう。
傘や上着、掃除道具など、汚れたものも一時的に土間に置いておけるので、生活のストレスが軽減するでしょう。
土間をガレージの空間として設置すると、車やバイク、自転車などを雨風にさらずことなく収納できるので安心です。
キャンプやアウトドアがお好きな方は、グッズの収納場所として活用できるでしょう。
土間は汚れを気にせず作業ができるため、多目的スペースとして広い空間を設けておくと便利に活用できます。
DIYやガーデニングが趣味の方はちょうど良い作業場所になるのではないでしょうか。
土間は靴で歩くことを考えて汚れや傷が付きにくい床材が使用されます。
冬の間だけ使うスタットレスのタイヤや防災グッズなど、使用頻度が低いものの収納にも活用できるでしょう。
人気の理由
土間は室内とは異なるさまざまな活用方法が見出せることが人気の理由です。
土間の使い方は自由度が高く、暮らしの幅が広がるでしょう。
年を重ねて家族の形が変わっても、異なる用途として活用できるため、さまざまな年代の方に支持されています。
お子さまが小さいうちは子育てを中心とした活用方法、夫婦2人になったときはインナーガーデンなど非日常空間を作り上げることも可能です。
ベンチやテーブルを配置すれば縁側のように趣を楽しめる空間になるでしょう。
近年リモートワークが生活に溶け込み、家での暮らしを充実させたい考える方は増加しています。
内と外の中間的空間である土間は多くの可能性があり、土間は暮らしを快適にするものとして人気が高まっています。
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リノベーションで土間をつくるメリットとデメリットとは
リノベーションで土間を取り入れるときは、事前にメリットとデメリットを整理しておきましょう。
メリット
リノベーションで土間を設計することで、収納スペースが増えるメリットが生まれます。
土間を玄関横に設置して棚をしつらえればシュークローゼット、さらにキッチンからのアクセスを良好にしておけばパントリーとして便利に使えます。
玄関に入ってすぐに荷物を収納できるので重い荷物を運ぶ手間がなくなり、外出後の整理が楽になるでしょう。
土間の性質上、屋外で使うものと室内で使うものを区別しないで収納できるため、多くのものを収納でき、居室空間をすっきり整えられるのもメリットです。
土間に日差しが入るように設計しておけば、天気が悪いときに洗濯物を干す空間としても活用できるかもしれません。
大勢のお客さんを迎えたときにも靴や上着の収納に活用できるメリットがあります。
小さなお子さまやペットの遊び場、水を使う家事など、使い方の自由度が高いです。
状況に応じて流動的に対応できるところが土間のメリットだと言えるでしょう。
デメリット
リノベーションで土間を設計するときはメリットとともにデメリットについて理解し、対策しておくことが大切です。
土間は居室のように空調設備を設置しないケースが多く、夏は湿気がこもりやすいので注意が必要です。
湿気対策をしておかないと大切な洋服や靴を傷めてしまうかもしれません。
そのため土間の壁には調湿効果が高い素材を使うことや、空気を循環させるためにこまめに換気をおこなうなど対策しましょう。
また土間は基礎の上につくるため、冷気が伝わりやすいデメリットがあります。
冬場は冷え込みやすいことから、二重サッシを取り付けたり、暖房器具を設置したり、対策して快適に過ごしましょう。
土間は収納場所や多目的スペースとして活用できることがメリットですが、土間に面積を費やしすぎると居室空間が削られてしまうので注意が必要です。
リノベーションするときは土間の役割や動線をイメージし、バランスよく配置しましょう。
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土間のリノベーションの費用相場とは
土間のリノベーションをおこなうときに気になる費用相場についてご紹介します。
費用は施工範囲、マイホームがマンションか一戸建てかなどさまざまな要因に左右されますが、平均の価格をおさえて試算計画の目安にしましょう。
一戸建てに土間をつくるときの費用相場
一戸建てに3畳程度の土間をつくるときの費用は30〜50万円が費用相場です。
ただし、土間を設置するために玄関位置を移動したり、家を増築したり、大規模な工事が発生する場合は100万円前後かかります。
土間をつくることでどのような工事が必要になるか、具体的な計画を立てましょう。
費用は土間の面積、床や壁の素材のグレード、設備のスペックに左右されます。
優先順位を考えて計画すると良いでしょう。
また、リノベーションをするときはほとんどの場合、1つの箇所だけではなく全体を一新することが多いです。
玄関周りだけのリノベーションであれば1〜2週間ほどで終わりますが、家全体に工事が及ぶ場合は2〜3か月の期間を見ておきましょう。
マンションに土間をつくるときの費用相場
マンションのリノベーションで土間をつくるときの費用は、10万円程度で可能なケースもありますが、工事が大規模になるときは100万円ほどかかることもあります。
マンションの構造や築年数によって費用が異なることを理解しておきましょう。
マンションの構造や床の下地によっては、土間を設置できないケースも珍しくありません。
マンションの管理規約を確認し、リノベーションで土間をつくれるかどうか確認しておきましょう。
床を解体するときは上下階に音が響くため、近隣住民に対して事前に伝えておくなど配慮が大切です。
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まとめ
リノベーションで土間を取り入れることで、個性あふれる快適な家が実現するでしょう。
土間とは多機能空間であり、使い方次第でさまざまな楽しみが広がります。
暮らしのなかで使い方を変え、重宝する場所になるでしょう。
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